暮らし/健康-01 キップエレキバン

変人の暮らしと、少々毒のある雑観です.
□□□□□
真夏のある日の早朝、福島県のある町に行く用があって東北新幹線に
飛び乗りました。

二日酔いのため少々お腹の具合が悪かったのですが、寝坊して支度を
慌てていたので、胃薬を飲むのを忘れていました。

座席に座って腹痛を我慢して悶々としていましたが、窮すれば通ず...
フとした拍子に妙案を思いつきました。

乗車券と特急券の裏面には磁性体が塗布してあるので、これをお腹に
貼れば血行が良くなって腹痛が楽になるかも...と思ったのです。

これは「キップエレキバン」だと、駄洒落を一人笑いしながら、人に
悟られないようにバッグで隠して、大急ぎで乗車券をパンツのゴムに
挟み下腹部に充てがいました。

次第に気分が落ち着き、いつの間にか気持ちよく眠ってしまいした。

画像

 (註1)
 乗車券と特急券の裏面には
 磁性体が塗布してあります.
 しかし、鉄粉や血中のヘモ
 グロビンが吸着するほどの
 強さではありません.


あの有名な「Pエレキバン」は、血行促進や凝りの解消を促す効果の
ある、磁石入り絆創膏です。

厚労省からは「医療用具」の許可を得ているそうですが、その効能は
科学的に解明されていませんし、効果の有無についても様々な意見が
あるようです。

「Pエレキバン」を貼れば腹痛も緩和されるかどうかは不明ですが、
効くと信じれば効くのかも知れません。

ウソの薬でも良く効く薬だと信じ込むことによって、何らかの改善が
みられる現象を「プラシーボ効果」と言うそうですが、あの時の私も
そうだったのかも知れません。

01-3pipereki.jpg



 腰に貼って腰痛が緩和される
 のなら、腹に貼ったら腹痛が
 緩和されるのかもしれない...
 そう思い込んでいました.




ハッと気が付くと、電車は郡山駅のホームに停車するところでした。
飛び起きて、小走りで在来線への乗換口に向かいました。

改札機の直前で、胸のポケットの乗車券を取り出そうとして、それが
見つからないので慌てました。

すぐに「キップエレキバン」に使ったことを思い出し、急いでズボン
のベルトを緩めて下腹部を捜しました。

駅員の不審物を見るような目が気になったので、列を離れて隅に行き、
パンツの中に手を入れ、やっとのことで乗車券を探り当てました。

小走りする時、何となく下腹部に違和感らしきものはありましたが、
汗のせいか、よく落ちないで留まっていたものです。

画像


 (註2)
 東北新幹線の郡山駅の
 在来線への乗換口です.



私の中腰の不審な仕草を覗くような視線に耐え、無事に乗車券を取り
出し、人目を気にしながら改札口を通過しました。

冷静に考えれば、乗車券の磁力は、小さい鉄粉でも吸着できないほど
「Pエレキバン」より微力であることは容易に判ります。

しかし、特殊な状況の下では、思考が狭くなり、物事を自分の都合の
いいように解釈し、盲目的に思い込むものです。

ともあれ、腹痛が治った訳ですから、「プラシーボ効果」は、時に、
健康維持に有効であるような気がします。

日常生活でも、心理的な精神的な均衡を維持することも、期待できる
かも知れません。

140420
□□□□□
(註1)「鉄道の小ネタ」の画像を加工しています.
(註2)「みちのく一人旅」の画像を加工しています.

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック